[ニュース]2018.1.31
WBCは好川奈々の暫定王座を認めず
ベルトは好川に渡ったはずだが…
  昨年12月にメキシコでデリア・ロペス(メキシコ)とのWBC(世界ボクシング評議会)女子フライ級暫定王座決定戦を制し、タイトルを獲得した元WBO(世界ボクシング機構)女子同級王者の好川奈々(39=堺東ミツキ)に対し、WBCは好川の暫定を認めていないと30日のランキング委員会で日本ボクシングコミッション(JBC)が伝えた。
WBC役員から勝ち名乗りを受けた
  この件は、今年に入り正規王者のジェシカ・チャベス(メキシコ)が王座を返上し、本来ならば好川が正規に昇格するはずが、WBCは空位となった正規王座決定戦を暫定王者の好川を飛び越し、元WBC女子ライトフライ級王者のイベス・サモラ(メキシコ)と元WBO女子フライ級王者のメリッサ・マックモロー(米)の間で行うとの情報が堺東ミツキジムに伝わったことで発覚。同ジムから連絡を受けたJBCが問い合わせた結果、WBCは12月の試合は”無冠戦”だったと回答したという。JBCは「タイトルを統括するWBC本部に詳細な説明をもとめる」としているが、現在まで明確な返答はないと困惑している。
スライマン会長が同席した11月の発表会見
 これが事実であるならば、WBCのマウリシオ・スライマン会長が同席した発表会見および世界戦行事、また試合後に好川に渡ったベルトは何だったのかと大きな疑問が残る。前代未聞のこの件に関し、JBCは粘り強くWBCから回答を求めてもらいたい。