[表彰式]2018.1.26
木村翔に彩の国スポーツ功労賞
上田知事から賞状を授与
 大晦日に元WBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者の五十嵐俊幸(帝拳)をTKOで下し初防衛に成功した元WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(29=青木)が、出身地の埼玉県より「彩の国スポーツ功労賞」を受賞した。同賞はこれまで体操五輪金メダリストの内村航平や大相撲の豪栄道ら75人が受賞し、プロボクシングでは元WBA(世界ボクシング協会)スーパーフェザー級王者の内山高志氏に続く二人目。木村は昨年の熊谷市「オリンピック競技大会等特別表彰」に続く栄誉に感謝の言葉を述べた。
身に余る光栄と木村
 26日に埼玉県庁で贈呈式が行われ、上田清司知事より表彰された木村は身に余る光栄とした上で「埼玉(熊谷市)に生まれ、県民の皆さまの応援があったからこそ。この賞に恥じることなく、また子供たちに夢を与えられるよう、内山先輩のように長く世界で戦える選手であり続けます」と挨拶した。
県内で防衛戦をやってほしいと知事
 表彰後は上田知事と会談し、将来は県内での防衛戦を希望された木村も「まだまだ器じゃないが、いずれはさいたまスーパーアリーナで出来るほどの選手になりたい」と夢を描いた。
 昨年7月に中国・上海で五輪2大会連続金メダリストのゾウ・シミン(中国)から王座を奪った木村の中国での人気は高まるばかりで、先週も中国・深圳でのイベントに招待されるなど多忙な日々を送っている。一方、日本ではいまだ無名に近く、酒屋のバイトを続けるかは悩んでいるそうだが、5畳5万円のアパートからの引っ越しも当面は延期し、国内では庶民派をアピールしていくと笑った。
 次戦はゾウ・シミンとの再戦の話もあるそうだが、現在のところ未定。今月のランキング更新で1位に上がった2階級制覇王者の田中恒成(畑中)について問われると、指名試合で対戦する可能性もあるだけに「舞台が整えば。年末にできたらビッグマッチになる」と意識していた。
練習再開は2月から
 昨年、大金星を挙げ一気に世界の頂点まで駆け上がったニューヒーロー木村。今年はどんな暴れっぷりを見せてくれるのか楽しみだ。