[海外ニュース]2018.1.26
35歳のニエテス 34歳レベコを警戒
ノニト・ドネア&ドニー・ニエテス

 IBF(国際ボクシング)フライ級王者ドニー・ニエテス(35=比)は2月24日、米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで元2階級制覇王者、現IBFフライ級1位ファン・カルロス・レベコ(34=亜)の挑戦を受ける。試合まで1ヵ月となったが、すでにニエテスは渡米しており、師事するフレディ・ローチ・トレーナーのワイルドカード・ジムで調整に励んでいる。

団体を変えて返り咲きを狙うレベコ

 ミニマム級とライトフライ級でWBO王座についた実績を持つニエテスは昨年4月、決定戦を制して現在の王座を獲得し、3階級制覇を成し遂げた。それ以来、実戦から遠ざかっておりレベコ戦は10ヵ月ぶりのリングとなる。試合に備えて早めに渡米し、いまは同じく2月24日のイベントでWBA(世界ボクシング協会)フライ級王座決定戦に臨むブライアン・ビロリア(比/米)らとスパーリングをしているという。ニエテスは「35歳になったけれど、自分では若いと感じている。私よりも上の年齢で世界王座に君臨した選手は何人もいる」と年齢のことは気にしていないようだ。そして「(レベコは)2度も世界王者になった選手で、どんな状況にもマッチすることができるので慎重に戦うことになると思う。早いパンチに対してガードする必要があるだろう」と警戒の色をみせている。
 挑戦者のレベコはライトフライ級とフライ級の元WBA王者で、世界戦だけでも17戦を経験している。ニエテスのトレーナーを務めるエドムンド&エディトのビラモア兄弟は「レベコの経験とスキルは要注意だが、ニエテスのパワー、スピード、フットワークは20代のときと同じ」と愛弟子の戦力を高く評価している。戦績はニエテスが45戦40勝(22KO)1敗4分、レベコは42戦39勝(19KO)3敗。勝利のうちのひとつは来日して黒田雅之(川崎新田)からゲットしたもので、3敗のうち2敗は日本で井岡一翔(井岡)に喫したもの。16年以降は3連勝を収めている。

2013年2月27日 黒田雅之戦
2015年4月22日 井岡一翔戦
2015年12月31日 井岡一翔 再戦