14年度全日本バンタム級新人王の中川は昨年8月に中村祐斗(市野)と決定戦を争い、8回TKO勝ちでユース初代同級王座を獲得。3月末でユース年齢の23歳を超えるため防衛戦を行うことなく返上する見通しだったがギリギリ間に合い、今年の第一目標であるランカー戦が早くも叶う形となった。

　挑戦者は先に日本ランク入りしている16年度西日本同級新人王の入口。昨年12月にユース・スーパーバンタム級王者の水野拓哉(松田)に挑み惜しくも競り負けたが、今回2戦続けてのユース挑戦のチャンスを得た。
　アウトボクシングを得意とする技巧派のサウスポー中川とアグレッシブなファイトが持ち味の入口の対戦。日本バンタム級は20日に防衛戦を予定していた赤穂亮(横浜光)の棄権が伝えられ、今後は上位ランキングの変動が予想される。将来、この中に割って入るためにも存在感を示したいところだ。