[ニュース]2018.1.14
110番? いや110勝の警察官ボクサーがB級受験
異色のボクサーが誕生!?
 警視庁機動隊所属の異色ボクサー、杉田大祐(29=ワタナベ)の公開B級テストが13日、後楽園ホールで開催された「DANGAN204 & MUGEN挑.7」のリングで行われた。アマ110勝の実力を披露したのは、3ラウンドのスパーリングによる実技試験。
大晦日は渋谷の雑踏警備に従事
 杉田はボクシングの名門、駿台学園高校から東京農業大学に進み、4年生で関東大学1部リーグ全勝(ライト級階級賞)。2年で大学を中退した世界3階級制覇王者の井岡一翔(井岡)とは同期だ。
 大学卒業後は警察学校に進み、ボクシングから離れていたが、12年からボクシングを再開。警察官として勤務しながら、全日本社会人選手権で2度優勝をはたした。戦績は141戦110勝(47KO)31敗で、昨年110番の110勝を上げたのを機にプロ入りを決意した。
右:木村隼人
 スパーリングの相手は同門で日本、東洋太平洋スーパーフライ級王座挑戦経験者の木村隼人と格上が相手。スーパーバンタム級の杉田はスピードに手こずる場面もあったが、テストは見事合格。試験後は「気負ってはいなかったが、相手がクネクネしていてやりにくかった」と出来に納得していない様子だったが、今後の抱負を問われると「これからは強さだけでなく人間的にも成長していきたい」と語り、警察官とボクサーの両立を心に誓った。注目のデビュー戦は春ごろに予定している。