[海外ニュース]2017.12.24
「タイに王座を持ち帰る」
ルーカス・マティセ

 来年1月27日、米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで元WBC(世界ボクシング評議会)スーパーライト級暫定王者ルーカス・マティセ(35=亜)を相手にWBA(世界ボクシング協会)ウェルター級レギュラー王座決定戦に臨むティーラチャイ・クラティーンデーンジム(25=タイ)が、「みんなを驚かせてみせる」と王座獲得に揺るぎない自信をみせている。

ティーラチャイと拳を交えるマティセ

 このWBAウェルター級レギュラー王座は、IBF王者エロール・スペンス(米)と戦うことになったレイモント・ピーターソン(米)が返上したもので、1位のティーラチャイと3位のマティセが決定戦を行うことになった。43戦38勝(34KO)4敗1分という高いKO率(約81%)を誇るマティセは発表会見の際、「KOを狙うためにトレーニングするわけではないが、自然にその瞬間は訪れるだろう」と事実上のKO宣言をした。これに対し、ティーラチャイは「私が米国で知名度が低いことは分かっているが、みんなを驚かせてみせる。私は無敗だし、必ず世界王座をタイに持ち帰る」と話している。08年1月から約10年、はるか昔に峠を過ぎたランディ・スイコ(比)やカイザー・マブサ(南ア)を含め38戦をすべてタイで行い全勝(28KO)のレコードを残しているティーラチャイだが、実力の測れる相手との対戦は皆無といえる。厳しい戦いが予想される。