[ニュース]2011.3.27
大橋、東洋王座決定戦は
 27日、愛知県刈谷市あいおいホールで開催された東洋太平洋スーパーバンタム級王座統一戦。前々王者で現1位・大橋弘政(HEIWA=31歳)と2位・ジュリエル・ラモナル(比=21歳)の新旧対決は、序盤から激しい打ち合いとなった。
左:ラモナル 右:大橋
 回転のある連打で襲い掛かる若きフィリピンボクサー。これに対し大橋は、ラモナルの距離を潰すべく被弾するも前に出続け、ボディ・フックから顎を捉えるショートアッパーでラモナルの回転を止めに掛かる。すると、中盤以降は大橋が主導権を握り始め、五分の手数も次第に大橋が優勢となり、8ラウンド終了時のジャッジは3者ともに大橋を支持。だが、大橋のボディに苦しむラモナルも終盤に息を吹き返し、大橋を上回る連打で追い込んだがここで終了のゴング。
王座返り咲き
 ジャッジ1者がラモナルを支持するも二者は大橋。判定は分けられたが、大橋が勝利への執念で新旧対決を制し、再び東洋王座に返り咲いた。
会見のようす
 試合後の会見で大橋は「1ラウンドで相手にミドルからの一発があると分かったので、懐に入った。ボディの打ち合いは僕の方が効きました(笑。ラモナルはスピードはなかったが、若く勢いがあった。力量は五分。勝因はキャリアとハートの差です」と試合を振り返った。
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 今後については「2回ぐらい防衛して世界ランクを上げたい。世界の舞台で下田選手に挑戦したい(※磐石王者ロリー松下(カシミ)から奪った東洋タイトルを現WBA世界王者・下田昭文(帝拳)に初防衛でさらわれた経緯がある)」と語り、リベンジに意欲を燃やしていた。