[海外ニュース]2017.12.20
ワイルダーvsオルティス 再燃
7連続KO防衛を目指すワイルダー

 39戦全勝(38KO)のWBC(世界ボクシング評議会)ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(32=米)と、30戦28勝(24KO)2無効試合の元WBA(世界ボクシング協会)暫定王者ルイス・オルティス(38=キューバ/米)の対決プランが再浮上。専門サイトboxingscene.comが報じているもので、来年3月3日に米国ニューヨークで実現する可能性があるという。

ルイス・オルティス

 もともと両者は今年11月4日にニューヨークで対戦するはずだったが、9月にオルティスのドーピング違反が発覚したため流れた経緯がある。ワイルダーは相手をバーメイン・スティバーン(ハイチ/米)に代えてV6戦を行い1回KO勝ち。オルティスに対してWBAからは1年のサスペンドを科したが、WBCは情状酌量の余地ありとして罰金で済ませた。そのためオルティスは12月8日に試合をして二線級に2回KO勝ちを収めた。この試合後、リングサイドで観戦していたワイルダーがリングに上がり、両者が激しく罵り合うというシーンが見られた。破談になった11月の試合に関して「相手が逃げた」という思いは双方にあるようだ。
 驚異的なKO率を残している強打者同士、しかも因縁絡みのカードとなると理想的なビジネス・パターンでもある。そんな両者の対戦は3月3日、ニューヨークのバークレイズ・センターが有力と伝えられる。この日はセルゲイ・コバレフ(露/米)対イゴール・ミカルキン(露/独)のWBO(世界ボクシング機構)ライトヘビー級タイトルマッチと、ドミトリー・ビボル(キルギス/露)対サリバン・バレラ(キューバ/米)のWBA同級タイトルマッチが予定されており、ワイルダー対オルティスが加われば重量級トリプル世界戦となる。交渉の成り行きに注目したい。