[海外ニュース]2017.12.11
五輪銅アロイアンのプロ第3戦

 12年ロンドン五輪フライ級銅メダリストで、16年リオデジャネイロ五輪ではフライ級銀メダルを獲得しながらドーピング違反が発覚したため剥奪されたミハイル・アロイアン(29=アルメニア/露)のプロ転向第3戦が9日(日本時間10日)、ロシアのケメロボで行われた。エルモへネス・エリザベス・カスティージョ(22=ニカラグア)を相手にしてのWBA(世界ボクシング協会)インターナショナル・スーパーフライ級王座決定戦。アロイアンは3連勝を収めることができたのか。

 今年5月のデビュー戦で元世界ランカーに10回判定勝ち、7月の第2戦では12回判定勝ちでWBC(世界ボクシング評議会)シルバー王座を獲得しているアロイアンは、スーパーフライ級でWBC15位にランクされている。この日は中米を出て初の試合となるカスティージョに10回判定勝ちを収めた。採点は100対90、98対92で二者が大差でアロイアンの勝ちとしたが、もうひとりは逆に96対94でカスティージョを支持していた。アマチュア時代に現WBAスーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(英)らに勝っているアロイアンは、プロ3試合とも判定勝ち。敗れたカスティージョは14戦目で初黒星だった(12勝4KO1敗1無効試合)。
 この日は元WBAスーパーミドル級王者ヒョードル・チュディノフ(30=露)も出場し、ライアン・フォード(カナダ)に12回判定勝ちを収めてWBAインターナショナル・スーパーミドル級王座を獲得した。今年5月、ジョージ・グローブス(英)とWBAスーパー王座決定戦を行い6回TKO負けを喫しているチュディノフは再起後2連勝を飾り、戦績を18戦16勝(11KO)2敗に伸ばした。ライアンは15戦14勝(9KO)1敗。