[試合後談話]2017.12.6
中川健太 サンダーレフトが炸裂した!
2R、一度目のダウンシーン
 王座返り咲きを目指す前日本スーパーフライ級王者の中川健太(32=レイスポーツ)が6日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒート・ボクサーズナイト83」のセミファイナルに登場。バンチャー・サイトーンジム(21=タイ)を相手にバンタム級8回戦を行った。
3度のダウンを奪う圧勝
 サウスポー中川はスイッチしてくるバンチャーにワンツーで迫ると、2回に右フックを決めてダウンを演出。さらにコーナーに詰めて左を叩き込み2度目のダウンを奪った。勝負を決めにきた中川は3回、戦意喪失したバンチャーに左ストレートをねじ込み試合を終わらせた。
チャンスを待ちます
 再起2戦目も豪快に倒した中川は「復帰してからのテーマが力まず冷静に戦うこと。最初と2回目のダウンは練習していたパンチで今日は体調面を含めて良かったと思う」と淡々と試合を振り返った。スーパーフライ級での王座奪還を狙う中川は「もう一度チャンピオンになるためにランカーとのサバイバルマッチがやりたい」と強敵との対戦を熱望した。
濱上が力強いパンチを繰り出した
 沖縄県の島袋ジムから初勝利を目指す濱上京武(20)が第2試合フライ級4回戦で増田大輝(23=グワップ協栄)と激突。初回からプレスをかけてワンツーを繰り出す濱上に対し、増田もスピードのある攻撃で対抗した。しかし2回になると濱上が左ボディから上下にコンビネーションを決めて、最後はロープ際で連打でストップに持ち込んだ。
沖縄からまた楽しみなボクサーが出てきた
 4戦目でうれしい初勝利となった濱上は「これまでは相手を見てしまい手数が少なくなる癖が出てしまったが、前に出る自分のスタイルで戦うことができた」と安堵の表情を浮かべた。1学年上で同じ沖縄県出身のWBC世界フライ級王者の比嘉大吾(白井・具志堅)とはアマチュア時代、高校の県予選で同じ階級にエントリーしたこともあったという。「後楽園ホールのリングで戦うのは緊張したけど楽しかった。来年の新人王戦で西軍代表としてまたこのリングで戦いたい」と抱負を口にした。