[発表会見]2017.11.17
京口紘人 大晦日は新パンチで倒す!
熱い試合で大晦日を盛り上げる
 今年7月、IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級王者のホセ・アルグメド(メキシコ)を判定で破り、辰吉丈一郎氏、名城信男氏に並ぶ日本最速8戦目での世界戴冠をはたした京口紘人(23=ワタナベ)が、大晦日の東京・大田区総合体育館で同級3位カルロス・ブイトラゴ(25=ニカラグア)を迎え初防衛戦に臨むことが決まった。
 当日は同門の先輩王者、WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級王者の田口良一(30)とIBF王者ミラン・メリンド(29=比)との統一戦がメインに組まれ、この日はダブル世界戦として行われることが決定。試合の模様は大晦日の夜からTBS系列で全国ネット中継される。
難敵を前に胃が痛いと井上トレーナー(右)
 33戦30勝(17KO)2敗1分をマークするブイトラゴは、これまで世界戦を3度経験し2敗1分はその時のもの。また、いまだKO負けがなく、ニカラグアでは「ロマゴンの後継者」と目される技巧派の実力者だ。17日に都内のホテルで開かれた発表会見では、京口を指導する井上孝志トレーナーが「プレッシャーで押し潰されそう。酒の量が減っている」と泣き言が口をついたが、京口はどこ吹く風。
最高のパフォーマンスを発揮する
 強豪を迎えての鬼門の初防衛戦にも「テレビで見て憧れていた大晦日世界戦の舞台。初防衛してやっとチャンピオンとして認められるので内容のある勝ち方をしたい。チャンピオンのまま年を過ごすのが親孝行になる」と笑顔でコメント。続けて「京口の試合でしか見せられないボクシングをしたい。ファンにオッと言ってもらえるようなインパクトを残す」と自信たっぷりに話すと、「新しくイメージし取り組んでいるパンチがある。相手は見えなくてビックリすると思う。これが当たれば確実に倒れる」と新パンチでのKOを予告した。
二人そろって防衛といきましょう
 2戦ほどKOから遠ざかっているだけに倒すことに貪欲な京口。はたして必殺の左ボディ、またはニューブローで年末の主役となれるのか――。デビューから僅か1年3ヵ月で世界の頂点に立ったワンダーボーイから目が離せない。