[メキシコ情報 前日計量]2017.11.4
ネリが120ポンドで無冠戦
ドーピング疑惑からの無冠戦

 WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者ルイス・ネリ(22=メキシコ)は4日(日本時間5日)、メキシコのバハカリフォルニア州ティファナのガスマート・スタジアムでWBC同級8位のアーサー・ビリャヌエバ(28=比)とのノンタイトル10回戦に臨む。3日には前日計量が行われ、両者ともバンタム級リミットを2ポンド(約900グラム)上回る120ポンド(約54.4キロ)だった。

渦中のネリはどんな戦いをみせるのか
 ネリは8月15日に京都で山中慎介(帝拳)に4回TKO勝ちを収めてWBCバンタム級王座を獲得したが、1週間後、試合前に行ったドーピング検査の結果が陽性と出たため問題になった。WBCが調査に乗り出したが、結局「意図的に禁止物質を摂取との確証が得られなかった」との結論に達し、厳重注意と経過観察、そして山中との再戦を命じるという結果が出た。こうしたなかネリは戴冠から2ヵ月半ほどでノンタイトル戦を行うことになった。戦績はサウスポーのネリが24戦全勝(18KO)、2度の世界挑戦経験を持つビリャヌエバは33戦31勝(17KO)2敗。渦中のネリがどんなパフォーマンスをみせるのか注目したい。