[海外ニュース]2017.10.13
2位ウスティノフvs4位チャー

 WBA(世界ボクシング協会)ヘビー級2位にランクされるアレクサンデル・ウスティノフ(40=露/ベラルーシ)と、4位のマヌエル・チャー(33=レバノン/独)が11月25日、ドイツのオーバーハウゼンで対戦することになった。ウスティノフ側のプロモーターが明かしたもので、空位になっているWBAヘビー級レギュラー王座に何かしらの影響を及ぼす可能性もある。

 三転四転のすえWBAのヘビー級王座決定戦はシャノン・ブリッグス(米)対フレス・オケンド(プエルトリコ)のカードで行われるはずだったが、6月の試合を前にブリッグスのドーピング違反が発覚。そのため王座は空いた状態が続いている。WBAはウスティノフとオケンドに対戦指令を出したが、交渉がまとまらず現在に至る。こうしたなかウスティノフはチャーとの対戦に踏み切ることになった。ウスティノフは35戦34勝(25KO)1敗、チャーは34戦30勝(17KO)4敗。
 ちなみに9月29日に発表されたWBAヘビー級ランキングは、1位がルイス・オルティス(キューバ/米)、2位がウスティノフ、3位がオケンド、4位がチャー、5位がアレクサンデル・ポベトキン(露)となっている。このうちオルティスはWBC(世界ボクシング評議会)王座挑戦を前にドーピング違反が明らかになっている。3位のオケンドは44歳で、14年7月のWBA王座決定戦の敗北後3年以上もリングに上がっていない。5位のポベトキンは元WBA王者だが、たび重なるドーピング違反のため一時は主要4団体のランキングから締め出されたこともある。