[海外ニュース]2017.10.11
サンダースvsレミュー 対戦指令
デビッド・レミュー

 このほどWBO(世界ボクシング機構)は同団体ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(28=英)と、前IBF(国際ボクシング連盟)王者で現WBO1位のデビッド・レミュー(28=カナダ)両陣営に対し、指名試合を行うよう指令を出した。交渉期間は30日で、この間に対戦話がまとまらなかった場合は興行権入札が行われる。15年12月に王座を獲得したサンダースにとっては3度目の防衛戦となる。

ビリー・ジョー・サンダース
 9月にウィリー・モンロー(米)に競り勝ってV2を果たしたサンダースは12月にもWBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)との統一戦か、元スーパーライト級王者アミール・カーン(英)との対戦を希望していると狼煙をあげていたが、具体化してはいない。一方のレミューはWBOスーパーウェルター級王者ミゲール・コット(プエルトリコ)との対戦を望んでいたが、こちらも実現は難しい状況となっている。こうしたなかWBOが両陣営に対戦を指示したわけだ。交渉が不調に終わった場合は興行権入札が行われるが、その際の両選手の合計報酬の最低提示額は20万ドル(約2250万円)とされている。分配比率はサンダースが70%、レミューが30%と定められている。両陣営とも対戦には前向きで、レミュー側は12月開催でも問題ないとしているが、サンダースの試合間隔の長さから考えて来年2月か3月開催が現実的な線といえそうだ。サウスポーのサンダースは25戦全勝(12KO)、レミューは41戦38勝(33KO)3敗。