[試合後談話]2017.10.2
細野悟と阿部麗也が異世代対決
ニューヒーロー誕生なるかー
 世界挑戦の経験もある細野悟(大橋)と徐々に力をつけてきた阿部麗也(KG大和)が2日、後楽園ホールに用意されたスーパーフェザー級10回戦のリングで対戦した。序盤、プレッシャーをかけて距離を潰しに出たのは33歳の細野悟。リングを大きく使ったのは24歳の阿部麗也。
ランキングアップに期待!
 前に出てプレッシャーをかける細野に対し、リングを大きく回りながら、体を入れ替えて被弾を回避する阿部の左が細野の顔面をとらえ始めたのは3ラウンド。プレスを強めた阿部が前に出て先に仕掛けたのは5ラウンド。偶然のバッティングで細野が眉間の右を負傷し流血したのは7ラウンド。出血を理由にレフェリーが試合を止めたのは9ラウンド。負傷判定で勝ち名乗りを受けたのは、赤コーナーを陣取った24歳。世代交代を印象付けた。
阿部麗也(KG大和)
作戦が上手くハマった

 決戦を終えた阿部は「イメージ通り戦えたが思っていたより相手のプレスが強かった。距離を詰められた時はクリンチで逃れた。フェザー級で一番強いと言われている選手に勝ったので俺が強いということを証明できたと思う。自分がデビュー戦の頃に世界戦をやっていて日本人相手に負けたことのない選手に勝ったことは自信になる」と笑顔を見せると「これで世界ランキングに入ると思うし、日本ランキングも上がると思う。まずは日本タイトル、東洋タイトルを狙っていきたい。チャンピオンの坂選手が12月に防衛戦をするみたいなので、その次に指名してくれたらうれしいですね」と、さらなる高みを目指した。
細野悟(大橋)
駆け引きは向こうが上だった

 偶然のバッティングによる眉間の傷の手当てを終えた細野は「考えすぎた面があった。相手の心身が整っていた。負ける時はこんな感じ」と日本人選手を相手に喫した初の黒星を振り返った。