[試合後談話]2017.9.21
中川健太が再起戦で魅せた!
サンダーレフトが火を噴くか?
 3月以来の再起戦となる前日本スーパーフライ級王者の中川健太(32=レイスポーツ)が21日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒート・ボクサーズナイト82」のメインイベントに登場。バンタム級8回戦でペットガオガラット・ガオラーンレックジム(22=タイ)と拳を交えた。前日計量で柔軟なボクシングを心掛けたいと語った中川はタイの刺客を相手にどのような試合を見せたのか?
ペットガオラットは担架で退場
 初回、サウスポー中川はプレスをかけて左ストレートを好打。ペットガオラットは下がりながら右フックを返すが、中川は鋭いパンチを繰り出した。ラウンド終盤、中川は左ストレートをボディにめり込ませダウンを奪うと、ペットガオラットは悶絶の表情を浮かべながら10カウントを聞いた。
打倒船井を宣言した
 豪快なKO勝ちで再起に成功した中川は「もう少し戦いたかった。コンビネーションの練習をしていたが、力んで左に頼ってしまった。全然ダメだった」と反省の弁が口を突いた。3月の初防衛戦で高校の同級生である船井龍一(ワタナベ)にタイトルを奪われた中川は「負けてからだんだんと悔しさが増した。ベルトを失って気持ちがフラットになったから一から立て直していきたい。(船井への)リベンジの気持ちがある」と話した。
リングを離れたら仲の良い2人
 中川の復活を見届けた船井は「しっかりとパンチを振ってきて、やりにくそうな相手によく1ラウンドで仕留めたと思います」と感想を語った。
稲垣が主導権を握り続けた
 セミファイナルでは64.0kg契約8回戦、元日本ランカーの稲垣孝(31=フラッシュ赤羽)と日本スーパーライト級8位の岡崎祐也(30=中内)が対戦。サウスポー岡崎が左ストレート、右フックを繰り出したが、稲垣はジワジワを距離を詰めると右をヒット。中盤、ロープ際での打ち合いでもと稲垣の回転力が上回り、ジャッジに見栄えの良さをアピールした。最後までペースを守った稲垣が判定勝ちした。
スーパーライト級の方が動けた
 約3年ぶりにランキング復帰を濃厚とした稲垣は「相手は左ストレートが強いのでガードに気を付けて気持ちを強く持って戦った。ランキングに戻れるのはすごくうれしい」と満面の笑みを浮かべた。「一度負けている麻生選手がチャンピオンなのでまた戦いたい」と2014年4月に拳を交えた麻生との再戦を切望した。