[試合結果]2017.9.10
ロマゴン!シーサケット!衝撃!
衝撃は突然に!

 WBC(世界ボクシング評議会)スーパーフライ級タイトルマッチ、王者シーサケット・ソールンビサイ(30=タイ)対前王者で現1位ローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)の12回戦は9日(日本時間10日)、米国カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで行われた。半年前にダウンを奪われてプロ47戦目で初黒星を喫したゴンサレスは、雪辱を果たして王座に返り咲くことができたのか。この日一番の声援に後押しされてリングインしたチョコラティートとそれを上回る大ブーイングにニヤリとしたシーサケット、両陣営が出揃うと世界的人気リングアナのマイケル・バッファー氏が「ランボー」に続くのおなじみのフレーズで盛り上げるとファンの興奮はマックスに!

4回1分18秒KO

〇シーサケット・ソールンビサイ(タイ)
 4回1分18秒KO
×ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)

 サウスポーのシーサケットが左を繰り出して仕掛ける。ゴンサレスはガードを高めに置いて様子をみた。ラウンド半ば、早くもバッティングが起こり、ゴンサレスがレフェリーにアピールした。王者がワンツーで打って出るため、最初の3分間はゴンサレスが受け身にまわった。2回になるとゴンサレスが圧力をかけて出たが、王者も待ってましたとばかりに打ち返し、早くも打撃戦の様相を呈する。3回、ゴンサレスがプレッシャーをかけたが、王者は左ストレート、右フックで迎え撃ち、自信と意地をみせる。激しいパンチの交換は4回も続いたが、打ち合いのなかでシーサケットの右フックがカウンターで命中、ゴンサレスが横倒しとなるダウンを喫した。再開後、ゴンサレスも打ち返したが、王者が再び同じようなタイミングで右フックをカウンターでヒットしてダウンを追加。キャンバスに背中から崩れたゴンサレスをみたレフェリーがカウントを数えずに試合を止めた。
 リング上でインタビューを受けたシーサケットは「3月の試合は準備期間が2ヵ月だったが。今回は4ヵ月の準備をしてきた。だからKOできると確信していた。(次戦について)誰でもいい」と答えた。初防衛に成功し、レコードを49戦44勝(40KO)4敗1分に伸ばした。敗れたゴンサレスは48戦46勝(38KO)2敗。

ロマゴン陥落。