[海外ニュース]2017.8.24
決断迫られたクロフォード
クロフォード

 WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)スーパーライト級王者テレンス・クロフォード(29=米)が難しい選択に直面している。IBFが同団体1位のセルゲイ・リピネッツ(28=カザフスタン/露)との指名防衛戦を課し、交渉締結を迫っているからだ。不調に終わった場合は興行権入札が予定されている。

4団体統一は束の間となるのかー

 クロフォードは19日に米国ネブラスカ州リンカーンでジュリアス・インドンゴ(ナミビア)に3回KO勝ちを収め、自力で4団体の王座統一を果たした。しかし、試合翌日の20日にIBFはリピネッツとの指名防衛戦に応じるかどうか2日以内に決めるよう迫った。まだクロフォード陣営の返事は明らかにされていないが、すでにIBFは9月21日に興行権入札を行う準備があるとしている。クロフォードがこれに応じない場合は王座返上、あるいは剥奪の可能性もありそうだ。ひとつにまとまった4団体の王座がすぐに分散してしまうのは惜しい気もするが、クロフォードはウェルター級に転向して来春にマニー・パッキャオ(比)と対戦するプランもあるだけに、想定の範囲内ということになりそうだ。