[試合後談話]2017.8.23
14年の全日本新人王とアメリカ帰りの新鋭が激突
ライト級決勝は激しいペース争い
 22日に後楽園ホールで開催された「DANGAN191」日本ユース初代ライト級王座決定トーナメント、日本スーパーフェザー級7位の粕谷雄一郎(20=石川ジム立川)と富岡樹(20=REBOOT)が拳を合わせた。前日計量で自信を見せた両者だが、勝利の手が挙げられたのは――。
富岡が競り勝ちタイトルを獲得
 富岡が長いリーチを生かし、ジャブと右ストレートでポイントをピックアップ。粕谷は被弾しながらもかまわずグイグイ前に出るとワンツーで反撃した。中盤、富岡はスイッチを繰り返し軽打を決めれば、粕谷も距離を詰めてボディを叩いて対抗した。激しいペース争いは最後まで繰り広げられ勝負は判定へ。採点は割れたが富岡に軍配が上がり接戦を勝ち抜いた。
上位ランカーと戦いたいと富岡
 4戦目でユースタイトルを獲得するとともに日本ランキング入りを濃厚とした粕谷は「相手のプレスは想像以上ではなかった。8月からスイッチの練習を始めたがその割には上出来だった。判定は勝ったと思ったが割れたのは自分の練習不足。アマでは大きな舞台で結果を出せなかったので本当にうれしい」を白い歯を見せた。
捕まえるのが遅かったと粕谷
 一方、最後まで積極的な攻撃を見せたも惜敗した粕谷は「試合をした感覚がない。相手の作戦にハマったが効いたパンチはなかった。すぐにでもまた戦いたい」とコメントした。
富岡さんには倒さないと勝てない
 この試合を観戦した湯場海樹(18=都城レオスポーツ)は「富岡さんはテクニックがありディフェンスが上手くて戦いにくそう。目の前でこんなに盛り上がっているのを見たら自分もユースタイトルに挑戦したくなりました」と感想を口にし挑戦者に名乗りを挙げた。
採点表