[前日計量]2017.8.14
明日、ボクシングファンは歴史の証人になる。
山中慎介とルイス・ネリ
 島津アリーナ京都で開催されるWBC世界バンタム級チャンピオン山中慎介(帝拳)の13度目の防衛戦の前日計量が14日、京都市内のホテルで行われた。 チャンピオンと挑戦者のルイス・ネリ(メキシコ)は、揃って53.5kgのリミットで計量台を降りた。
 今年の8月15日はボクシングファンが歴史の証人になる日。山中が挑むのは37年前に作られた日本記録。当時、WBA世界ライトフライ級王座に君臨していた具志堅用高氏がペドロ・フローレス(メキシコ)から判定勝利を収めて、13回目の世界王座連続防衛に成功したのは、1980年10月12日。ちなみに、この年のヒット曲は松田聖子さんの「青い珊瑚礁」。海外のビッグニュースはジョン・レノン銃殺事件。国内はというと、世界のホームランキング、王貞治氏が世界記録868本目の本塁打を打って引退し、国民的カップルだった三浦友和さんと山口百恵さんが結婚。また、携帯ゲームの先駆けとなるゲーム&ウォッチ(任天堂)やスポーツドリンクの元祖、ポカリスエット(大塚製薬)が発売された年でもある。山中の誕生日は1982年10月11日なので、神の左が生まれるちょうど2年前に樹立された大記録だ。昭和55年、あなたは生まれてましたか?
14回目の世界戦前日計量
 最初の秤に乗ったチャンピオンの山中は53.5kgのリミットでパス。計量後の囲み会見でゴッドレフトは「水分を摂って体が回復する感じがありますね。夜にしっかりと栄養を摂って明日に備えます。14回目の世界戦ですし、6年間の積み重ねがある、調整にも成長を実感しています」と、落ち着いた様子で語った。「明日は記録もかかっていますし、皆さんの喜ぶ試合をしたいと思います」と、会見を締めた。
両者、リミットでパス
 続いて、計量を行なったネリも53.5kgのリミットでクリアするとスポーツドリンクをガブ飲みした。「18ポンド(約8kg)明日までに戻す予定だ。明日は一回り体が大きくなってリングに立つつもりだ、楽しみにしておいてくれ」と、不敵な笑みを浮かべ会場を後にした。
18ポンド戻すとネリ
■検診結果

WBC世界バンタム級タイトルマッチ

王者:山中慎介(帝拳)

体温: 36.5℃

脈拍:92/min

血圧:128/96mm/Hg


挑戦者:ルイス・ネリ(メキシコ)

体温:37.7℃

脈拍:74/min

血圧:112/74mm/Hg

 
決戦は明日、京都府立体育館
 いよいよ、いよいよを迎える!