[調印式・前日計量]2017.7.22
今回の田口良一はちょっと違う!?
田口6度目の防衛戦
 WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級タイトルマッチの調印式と会見、および前日計量が22日、東京・大田区総合体育館で行われた。6度目の防衛戦に臨むチャンピオン田口良一(30=ワタナベ)は減量疲れもあるようだが、「気持ちは落ち着いている。自分の力を出せば問題はなく勝てると思う」と余裕のコメント。一方、試合まで待ちきれないといった様子の同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)は、世界初挑戦ながら「コンディションはエクセレント。世界王者不在のコロンビアのためにベルトを持ち帰る」と誓った。
試合は明日23日、同体育館で行われ、この模様は当日19時54分からテレビ東京系列で全国中継される。
大田区総合体育館で行われた調印式
 調印後のグローブ・チェックでは日本製ウィニングのグローブが用意され、田口はいつものように青、バレラは白を選択した。田口はV6戦クリアを前提にWBO世界同級王者の田中恒成(22=畑中)との統一戦が用意されるが、「今は意識せずに明日に集中したい」と話し、フォトセッションでは珍しく躊躇せず相手をにらみつけた。
田口はいつものように青のグローブを選択
 計量は田口、バレラともにリミットの48.9㎏で一発クリア。30秒近く挑戦者と向き合った田口は、「いつもやられっぱなしなので、今回は少し燃えました。でもリングの上で強さを発揮すればいいだけ。ベストなコンディションで勝ちに行きます。ベルトを渡す気はサラサラない」と、たぎる闘志を抑え込むかのように言葉を並べた。
母国にベルトを持ち帰るとバレラ
 内山高志(37)が不在の中、ジムのエースとしての自覚が芽生えているのか、それとも対抗王者の田中の存在が田口を燃えさせるのか――。7度目の世界戦を迎える田口は、いつもとは違うオーラを発している。
しばらくにらみ合った
■前日計量
王者・田口良一(ワタナベ)
体重:48.9kg
血圧:141/77mm/Hg
脈拍:72/min
体温:36.7℃
 
挑戦者ロベルト・バレラ(ワタナベ)
体重:48.9kg
血圧:129/70mm/Hg
脈拍:50/min
体温:36.2℃
在位2年半、ツヨカワ田口にも王者の風格が
レフェリー/ラッセル・モラ(米)
ジャッジ/アルフレド・ポランコ(メキシコ)、ロベルト・ラミレス(プエルトリコ)、スタンリー・クリストドーロー(南ア)
立会人/アラン・キム(韓国)