[前日計量]2017.7.18
移籍初戦 和氣慎吾をお忘れなく
左:和氣 右:瀬藤
 昨年7月、満を持して臨んだIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦でジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)に11回TKOで敗れた元OPBF東洋太平洋同級王者の和氣慎吾(29=フレア山上)が、19日の後楽園ホールでリングに帰ってくる。試合前日の18日、和氣は同じく13ヵ月ぶりに復帰する元日本同級暫定王者の瀬藤幹人(37=協栄)と都内の日本ボクシングコミッションでの計量に臨み、和氣はスーパーバンタム級リミット(55.3㎏)を100g下回る55.2kg、瀬藤が55.0kgでクリア。ともに負けられない再起戦に向け意気込みを語った。
計量後は好物のスイカで水分補給
 和氣は世界戦後、心機一転を図り再建したばかりの山上ジムに移籍。新たな練習環境を手に入れたが、それがはたして正解だったのか、明日の試合は何よりも結果が求められる重要な一戦となる。和氣自身もその重みを十分に感じ、「いろいろあったがまわりの人に支えられ、再びリングに立つことができる」とまずは感謝の言葉が口にした。この一年で世界ランクを失い、一からの出直しとなる明日の試合。和氣は再び世界を目指すための第一歩と位置づけ、「背負うものは多いが、そこに気を取られず今持てるすべての力を出しきりたい」と闘志を燃やした。
タイトル戦のような気持ちと瀬藤
 一方、明日の試合で51戦目を迎えるベテランの瀬藤は、昨年10月に左目の重視(物が二重に見える症状)の手術を行い、現在はすっかり回復。4年ぶりの勝利と同時に世界戦を経験した和氣を踏み台にタイトル戦線への返り咲きを目指すことになるが、本人は「いろいろな捉え方はあると思うが、彼を認めているし、自分を選んでくれて感謝している。そこは大切にしたい」といたって謙虚に答えた。そのうえで「自分のベストなパフォーマンスを出して喰ってやります」と久しぶりに注目を集める一戦に向け気合を入れた。