[試合後談話]2017.6.19
天笠尚 格下相手にまさかのダウン
初回から攻め立てた天笠
 19日、後楽園ホールで開催された「A-sign.Bee4」のメインで、元日本&東洋太平洋フェザー級王者の天笠尚(31=フレア山上)がスラシット・シスワンチャイ(27=タイ)と対戦。スタートからワンツー、ボディと左構えのタイ人を攻め立てた天笠は、20秒過ぎに右フックでダウンを先制した。すると2回にも右で立て続けにダウンを奪った天笠だったが、仕留めに掛かったところで雑になり、左を返され尻餅をついてしまった。
3回にボディでフィニッシュ
 しかし、その後は再び左ボディから上に返し立て直すと3回、追い詰めたところでボディを効かせフィニッシュ。10カウントを聞かせKO勝ちを収めた。まさかのダウンでヒヤッとさせた天笠は試合後、「オーソドックスと聞いていたのに、始まってみればサウスポーだった。もっと攻撃的に行くつもりだったんですがね、左をもらうのが怖かった」とコメント。戦績も不明なスラシットはスイッチ選手と判明した。
天笠と内田トレーナー
 終わってみれば当初の予定通り3ラウンドで仕留め、安堵の表情を浮かべた天笠は、「30歳を過ぎここまできた以上、もう一度チャンスを掴みたい」と14年12月以来の世界挑戦に意欲を示し、世界ランカーとの対戦を希望。内田洋二トレーナーも同じ意見で、IBF、WBOで1ケタにランクするWBOアジアパシフィック王者ゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ)の名を挙げた。