[試合後談話]2017.6.18
和歌山でバンタム級の激闘
高野誠三と谷口拓也
 和歌山市内の和歌山ビックホエールで18日、クラトキジム主催の「紀の国KOボクシング・23」が開催された。メインイベントでは日本バンタム級9位の高野誠三(真正)がランキングを狙う谷口拓也(D東保)を迎え54kg契約8回戦に臨んだ。上位進出を狙うランカーの高野が格の違いを見せることができたのか。
快勝の高野
 試合は、日本ランカーの高野が序盤から冷静に試合を組み立て完勝。左フックからボディを連打で決める高野に対して、ワンツーを主体に組み立てる谷口。2ラウンドに入ると完全に距離を掌握した高野が左ボディを的確にあて後退する谷口に右ストレートを決め1度目のダウンを奪った、立ち上がった谷口だが、ダメージは深く、高野のラッシュに防戦一方となったところで谷口陣営からタオルが投入された。
一戦一戦頑張ります
 控え室の戻った高野は「良い感じでパンチが当たっていたのでKO出来てよかったです。長谷川さんのいた真正ジムですから恥ずかしい試合はできないと思っていました。ランキングについては焦らず一戦一戦勝っていくだけです」と、落ち着いた様子で語った。
※高野と同門の世界3階級制覇王者の長谷川穂積(真正→引退)
右:山下正人会長
 山下正人会長は「序盤はしっかりガードを固めて、ボディを効かしていく作戦で、4ラウンドくらいから上で倒す予定やった。まあ、早く終わってしまったけど、練習でやってきたことが出来てきているからええ感じやないかな。ランキングも上がってきているけど、一戦一戦しっかりと経験を積んでやるつもり」と、愛弟子の成長に目を細めた。