[前日計量]2017.6.12
明日はフライ級国内頂上決戦
左:黒田 右:粉川
 これが5度目の防衛戦となる日本フライ級王者の粉川拓也(32=宮田)が12日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。粉川は明日、後楽園ホールで開催される「DANGAN185」のメインイベントで日本同級暫定王者の黒田雅之(30=川崎新田)と対戦する。 
前回より明確に勝つ
 約8ヶ月ぶりの試合となる粉川はリミットちょうどの50.8kgでパス。「相手はリベンジの気持ちが強いと思うので油断はしていない。前回よりも気合いが入っている」 と落ち着いた口調で意気込みを語った。先月、世界戦に出場したWBC世界フライ級王者の比嘉大吾(21=白井・具志堅)やWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(22=畑中)との実戦練習で腕を磨いた粉川は「スパーリングをした大吾君や田中君が世界で活躍している。僕もそのレベルにいると思っているので、明日の試合で世界をアピールしたい」と黒田を返り討ちにすると誓った。
勝ってさらに上を目指す
 リベンジに闘志を燃やす黒田もリミットちょうどの50.8kgで計量を終えた。「今がプロ生活で一番成長伸びている。一度負けている相手に勝ちたいし、粉川選手が持っている世界ランキングも奪いたい。試合へのモチベーションは高い」と言葉に力を込めた。粉川に敗れてから復調の兆しを見せている黒田は「長くボクシングをしてきたので考えていることと動きが直結できるようになった。明日の試合は考える前に動く」と強く拳を握った。