[海外ニュース]2017.6.8
IBFが特例措置

 IBF(国際ボクシング連盟)は同団体ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(27=英)に対し、1位のクブラト・プーレフ(36=ブルガリア)との指名防衛戦を先延ばしする特別許可を出した。ジョシュアは4月に元王者ウラジミール・クリチコ(41=ウクライナ)を11回TKOで退けたが、秋に再戦するプランが進行中と伝えられる。再度の大一番に向けひとつのハードルが取り除かれたことになる。

アンソニー・ジョシュア
 ジョシュアとクリチコは4月29日、英国ロンドンのウェンブリー・スタジアムに9万人の大観衆を集めて行われ、ダウン応酬の激闘のすえジョシュアが11回TKO勝ちを収めてIBF王座3度目の防衛を果たし、同時にWBA(世界ボクシング協会)スーパー王座を獲得した。両陣営間には再戦契約があり、10月か11月に開催する方向で計画が進行中といわれる。こうしたなかIBFはジョシュアに指名防衛戦の履行を迫っていたが、マッチルーム・スポーツのエディ・ハーン・プロモーターが先送りの承認申請を出していた。IBFは特例として許可を出したが、ジョシュア対クリチコの再戦に関しては12月2日を期限とし、勝者がプーレフの挑戦を受けることを条件としている。あとはクリチコの意思表示を待つだけとなった。