[海外ニュース]2017.5.17
WBCのフライ級ウォーズ
エルナンデスと比嘉の予備検診

 WBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)は20日、東京・有明コロシアムで1位の比嘉大吾(21=白井・具志堅)の挑戦を受けるが、この試合の勝者に対する挑戦者決定戦がすでに2試合決まっている。5月26日に英国カーディフ、6月3日にメキシコのキンタナロー州カンクンでそれぞれ行われるもの。WBCフライ級王座を巡る動きが急に活発になってきた。

 WBCフライ級王座は昨秋、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が返上して空位になり、今年3月の決定戦を経てエルナンデスが後継王者になった。20日の比嘉戦はエルナンデスにとっては初防衛戦となる。そのエルナンデス対比嘉の勝者に対する挑戦者決定戦、6位のクリストファー・ロサレス(ニカラグア)対7位アンドリュー・セルビー(英)が26日に英国カーディフで行われる。さらに6月3日、カンクンでは3位のフランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)と13位のオスカー・カントゥ(米)が拳を交える。こちらも挑戦者決定戦と銘打たれている。6選手の戦績はエルナンデスが36戦34勝(25KO)2敗、比嘉が12戦全KO勝ち、22歳のロサレスは25戦23勝(15KO)2敗、28歳の元トップアマ、セルビーは8戦全勝(5KO)、元IBF(国際ボクシング連盟)&WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級王者のロドリゲスは27戦22勝(14KO)4敗1分、前NABF北米スーパーフライ級王者のカントゥは15戦14勝(1KO)1敗。はたして誰が勝ち残るのか。20日、26日、6月3日の試合に注目だ。