[海外ニュース]2017.5.17
統一戦希望のスペンス
エロル・スペンス

 IBF(国際ボクシング連盟)ウェルター級1位のエロール・スペンス(27=米)は27日(日本時間28日)に英国シェフィールドで同団体王者ケル・ブルック(31=英)に挑戦するが、この試合での勝利を前提にWBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)王者キース・サーマン(28=米)との統一戦を希望している。夢の実現に向けて駒を進めることができるのか、それともとらぬ狸の皮算用となるのか、27日の試合に注目が集まる。

エロル・スペンス
 スペンスは11年世界選手権準優勝、12年ロンドン五輪8強など輝かしいアマチュア実績を残してプロに転向。ここまで5年間に21戦全勝(18KO)のレコードを残している。サウスポーの万能型強打者で、敵地での挑戦であるにもかかわらずブルック戦も3対2で有利でみられている。それだけにスペンスは自信満々で、すでに自身の近未来を視野に入れたコメントまで発している。目標はウェルター級王座の統一だ。「サーマンはマニー・パッキャオ(比=WBO王者)と戦おうとしているらしいが、もしもパッキャオ戦が実現しない場合は私がスペンスと戦うよ。そして、もしもサーマンとの試合が待たされることになるならば、私が先にパッキャオと戦う。もう待つのはこりごりだ。どんどん戦っていきたいからね」と話している。まずはブルック戦に勝ってIBF王者になることが先決だが、スペンス有利とはいえ簡単な試合にはならないとみられている。