[海外ニュース]2017.5.12
五輪戦士アロイアンがデビュー

 12年ロンドン五輪フライ級銅メダリストで、16年リオデジャネイロ五輪ではドーピング違反のため同級銀メダルを剥奪されたミハイル・アロイアン(28=露)のプロデビュー戦が11日(日本時間12日)、世界挑戦経験者のジャデル・カルドサ(28=ニカラグア)を相手にロシアのケメロボで行われた。異例のスーパーフライ級10回戦として挙行されたデビュー戦、アロイアンは勝利を飾ることができたのか。

 アロイアンは初回から一方的にリードし、ジャッジふたりが100対90、もうひとりも99対91と採点する準完封試合で初陣を飾った。五輪連覇のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/米)がプロデビュー戦で世界ランカー相手に10回戦を行った例はあるが、アンソニー・ジョシュア(英)のように6回戦で様子をみるケースが多い。ちなみに村田諒太(帝拳)は東洋太平洋王者を相手に6回戦、五輪連覇のギジェルモ・リゴンドー(キューバ/米)は4回戦からのスタートだった。アマ時代にカリド・ヤファイ(英=現WBA世界スーパーフライ級王者)やラウシー・ウォーレン(米=前WBA世界バンタム級スーパー王者)、アンドリュー・セルビー(英=現フライ級世界ランカー)らに勝っているアロイアンが、今後、どんなスピード出世をするのか注目したい。カルドサは35戦22勝(6KO)12敗1分。