[海外ニュース]2017.5.12
気になるクリチコの決断
ウラジミール・クリチコ

 IBF(国際ボクシング連盟)ヘビー級王座に加え4月29日に元3団体王者のウラジミール・クリチコ(41=ウクライナ)に11回TKO勝ちを収めたことでWBA(世界ボクシング協会)同級スーパー王者にもなったアンソニー・ジョシュア(27=英)が、次戦がダイレクト・リマッチになるのか、それとも他の相手と戦うことになるのか、クリチコの決断を待っている。

ウラジミール・クリチコ

 ダウン応酬の激闘を制して2冠王者になったジョシュアは10月か11月に4度目の防衛戦を計画しているが、クリチコが再戦を望むなら最優先されることになる。試合後、クリチコは米国フロリダで休養中と伝えられるが、6月初旬までには再戦か否か決断を下すものとみられている。もしもクリチコが再戦を見送った場合、ジョシュアはIBFの指名挑戦者クブラト・プーレフ(ブルガリア)と対戦する可能性が高い。一方、WBAは元暫定王者ルイス・オルティス(キューバ/米)を指名挑戦者として推している。ジョシュアはWBC(世界ボクシング評議会)王者デオンタイ・ワイルダー(米)、WBO(世界ボクシング機構)王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド/米)との統一戦を希望しているが、少なくとも年内の実現は難しそうだ。