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ラスベガスの前座カード
6日(日本時間7日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたサウル・カネロ・アルバレス(26)対フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(31)のメキシコのスター同士の試合の前座には、前IBF(国際ボクシング連盟)ミドル級王者デビッド・レミュー(28=カナダ)や元WBC(世界ボクシング評議会)スーパーライト級暫定王者ルーカス・マティセ(34=亜)らが出場した。
3月にカーティス・スティーブンス(米)との世界ランカー対決で3回KO勝ちを収めて気をよくしているレミューは、元世界ランカーのマルコス・レイジェス(メキシコ)と対戦し、10回判定勝ちを収めた。開始早々から距離を詰めて左右フックを繰り出していったレミューは2回、左フックで相手の右目上を切り裂いた。一方的な展開になるなか3回、レミューは左右のフックで追い込み、左ボディブローでレイジェスの体を丸めさせた。4回、体格で勝るレイジェスはワンツーで抵抗をみせたが、逆に右ストレートを浴びてマウスピースを吐き出した。その後、開き直った感のあるレイジェスがワンツーで反撃したこともあってレイジェスは慎重になり、膠着状態が続いた。7回、レミューが左フックをヒットしてレイジェスの膝を揺らし、再び圧倒する状態に。レミューは8回にも右を当ててふらつかせたが、レイジェスも踏ん張った。この回の終了後、レイジェスはゴング後に加撃したとして減点された。終盤、ややペースダウンしたレミューは反撃を受けて後退するシーンもあったが、それ以上のトラブルに陥ることはなかった。採点は99対90(二者)、98対91と大差がついた。レミューは41戦38勝(33KO)3敗、レイジェスは40戦35勝(26KO)5敗。
セミの前にはマティセが登場し、エマヌエル・テイラー(米)に5回KO勝ちを収めた。ビクトル・ポストル(ウクライナ)に10回KO負けして以来、1年7ヵ月ぶりのリングとなったマティセは初回、右ストレートをヒットしてタイラーをふらつかせて主導権を掌握。2回にも左右フックを連打してダメージを与えた。ところが3回、マティセがバッティングで右目上をカットすると、今度はテイラーが反撃。その矢先、マティセが右ストレートを浴びせてダウンを奪った。5回、ロープに詰めて左右フックを直撃、ダウンを奪ってけりをつけた。空位のWBA(世界ボクシング協会)インターナショナル、WBO(世界ボクシング機構)インターコンチネンタル・ウェルター級王座を獲得したマティセは43戦38勝(35KO)4敗1無効試合、敗れたテイラーは25戦20勝(14KO)5敗。