[一夜明け会見]2017.4.10
久保隼「メキシコ行って来ます」
新チャンピオン久保隼(真正)
 WBA世界スーパーバンタム級新チャンピオンの久保隼が10日、神戸にある真正ジムで世界戦恒例の一夜明け会見を行なった。昨夜の激闘を振り返った久保は「練習したところも出たし、打ち終わりを狙われていた」と、念願の世界王座獲得にも反省の弁が口をついた。
 ジムの先輩で同じサウスポーの世界3階級制覇王者、長谷川穂積氏の後継者と言われてきたが、宣伝用の興行ポスターに久保隼の写真が登場したのはプロデビュー3戦目。プロ2戦目までは、名前さえ記載されていなかった。いわゆる生え抜きと呼ばれる典型的な叩き上げの選手。名門南京都高校ボクシング部(現・京都廣学館高等学校)出身だが、アマチュア時代の実績はエリートと評されるものとは違った。
山下正人会長
 山下正人会長は「今回の試合は、しっかりと勝ったことが全てですね。これからはチャンピオンとして、自覚を持っていってほしい。WBAからも今朝おめでとうと電話をもらっています。今後は指名試合になるとはおもいますが、指令が出てから交渉を始めます」と語った。
右:久保隼
 久保は「昨日は、(同門)の(山中)竜也の家に行って、お母さんに晩御飯作ってもらいました。試合もそこでみました」とリラックスムードで語った。「練習でやって来たボディ打ちが出せたことは良かったですけど、打ち終わりを注意していたのに、もらっていたので、そこは練習していこうと思います」と昨夜の激闘を振り返った。「ちょっとメキシコに旅行に行きたいと思っています」としばしの休憩を取る。
久保隼全試合ポスター
 昨夜の世界戦を関西ローカルで中継した関西テレビは、瞬間最高視聴率は8.7%と発表した。高視聴率を獲得した久保の今後のバックアップを約束した。