[海外ニュース]2017.3.4
WBCがポベトキンに出場停止の厳罰
アレクサンデル・ポベトキン

 WBC(世界ボクシング評議会)はこのほど、昨年5月と12月の2度にわたってドーピング違反を犯した元WBA(世界ボクシング協会)ヘビー級王者アレクサンデル・ポベトキン(37=露)に対し、25万ドル(約2850万円)の罰金と出場停止処分を言い渡した。サスペンドは無期限とされているが、1年経過後は必要な手続きを経て再申請が可能になるという。

アレクサンデル・ポベトキン
 ポベトキンは昨年5月にWBC世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(米)に挑むことになっていたが、前月に受けた検査で禁止薬物のメルドニウムの陽性反応が出たことが試合1週間前に分かり、世界戦は中止に。12月にはバーメイン・スティバーン(ハイチ/米)とロシアでWBC暫定王座決定戦を行う予定だったが、今度は前日になってオスタリンの陽性反応だったことが判明。WBCが暫定王座決定戦の認定を取り消したためスティバーンは帰国。ポベトキンは代役と対戦してKO勝ちを収めた。今回のWBCの処分はこうした事態を重くみた結果といえる。すでにポベトキンの名前は2月6日発表のWBCランキングから消えている。