[海外ニュース]2017.3.3
「判定でも私に分がある」とサーマン
キース・サーマン

 ウェルター級のWBA(世界ボクシング協会)スーパー王者キース・サーマン(28=米)とWBC(世界ボクシング評議会)王者ダニー・ガルシア(28=米)の王座統一戦は4日(日本時間5日)、米国ニューヨークのバークレイズ・センターで行われる。試合を2日後に控えた2日、「判定勝負になっても私に分がある」(サーマン)、「統一王者になるのは私」(ガルシア)と、無敗の両王者は共同会見の席で意気込みを口にした。

ダニー・ガルシア

 13年7月にWBA暫定王座を獲得してから正王者、さらにスーパー王者に昇格したサーマンは、すでに6度の防衛を重ねている。今回の統一戦も15対8のオッズで有利とみられている。そのサーマンは「この試合が行われることには意味がある。私たちは若くてハングリーで、躊躇しないタイプだ。ガルシアは賢くて速い選手で、成長を続けている。彼は自分のことを軽視している人たちがいることも知っているし、それが彼を戦いに駆り立てているのだろう。私はこの統一戦を待ち望んでいたということを試合で証明したい。試合が始まり最初に強いパンチを交換したとき、何かが起こるだろう。ガルシアが勝つにはKOしかないと思う。判定勝負になっても私に分があるだろう」と自信をみせている。

 これに対しガルシアは「私は5年間、世界王者であり続けているし、(スーパーライト級で)統一も果たした。土曜日、別の階級で再び王座を統一する。彼にとってはこれが最大の試合だが、私はそんな試合を経験済みだ。彼の方が大きくウェルター級にも馴染んでいるというが、私の方が背が高いし体の幅もある。背中だって私の方が大きい。不利とみられているようだが、それは私に何ができるか知らない人たちの意見だ。私は勝って力を証明してみせるよ」と、こちらも統一に揺るぎない自信を感じさせた。戦績はサーマンが28戦27勝(22KO)1無効試合、ガルシアは33戦全勝(19KO)。