[海外ニュース]2017.2.28
ワイルダー対スティバーン 再戦指令
ワシントン戦のワイルダー

 WBC(世界ボクシング評議会)ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(31=米)は25日、米国アラバマ州バーミンガムで8位のジェラルド・ワシントン(34=米)に5回TKO勝ちを収めて5度目の防衛を果たしたばかりだが、早くもWBCから指名戦指令が出た。前王者で現1位のバーメイン・スティバーン(38=ハイチ/米)との試合を強制されたもので、3月末までに交渉をまとめるよう通達が出ている。

スティバーvsワイルダー1

 ワイルダーとスティバーンは15年1月に対戦し、挑戦者のワイルダーが大差の12回判定勝ちを収め新王者になった。この試合でワイルダーのデビューからの連続KO勝ちは32で止まったが、その後、王者は5度の防衛戦をすべてKOで終わらせ、戦績を38戦全勝(37KO)に伸ばしている。これに対してスティバーンは15年11月に10回判定勝ちで再起を果たしたが、以後はブランクが続いている。昨年12月にはアレクサンデル・ポベトキン(露)とWBCの暫定王座決定戦を行うはずだったが、直前になって相手のドーピング違反が発覚。WBCが世界戦として認定しないことが確定したためスティバーンはリングに上がらなかった。戦績は28戦25勝(21KO)2敗1分。両陣営の交渉期間は2月27日から30日間とされており、この間に話がまとまらない場合は興行権入札が行われる。