[試合結果]2017.2.5
元世界王者に挑んだ長井
敵地の洗礼を受けた左:長井
 日本スーパーフライ級9位の長井一(33=ワタナベ)は4日(日本時間5日)、メキシコのカンクンで元IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)ミニマム級王者フランシスコ・ロドリゲス(23=メキシコ)との52キロ契約10回戦に臨んだ。現在はWBOフライ級3位にランクされるロドリゲスに対し、海外初試合の長井は殊勲をあげることはできたのか。
 初回、長井の左フックでロドリゲスがダウンをしたが、レフェリーは、スリップのコールでカウントをとらない。しかし、長井がキャンバスに足をとられて倒れるとすかさずダウンのコール。カウントが入った。ロドリゲスの連打で2度目のダウンを喫した長井だが、2回、3回とやや立て直す。4回も手数の多いロドリゲスの攻撃に長井はカウンターを狙うがリズムが合わない。5回、クリンチの際にロドリゲスは、故意にひじを長井の顔面に押しつけて目をこする。長井の目が開かずに医師が試合をストップ。反則で長井の手が挙がるものと思われたが、負傷判定になりロドリゲスの手が挙がった。最悪のホームタウン・デシジョンだった。ロドリゲスは27戦22勝(14KO)4敗1分、長井は24戦14勝(4KO)8敗2分。