[ニュース]2010.12.27
亀田「祭りの後」
 今年最後のビッグマッチを終えた亀田3兄弟が、一夜明けた27日に改めて記者会見を開いた。ボクサーにとって勲章が痣と傷ならば、その代償となる戦利品はベルトだろう。合計5本のベルトを前に置き、疲れが残る様子で、3階級制覇した長男興毅が真ん中に座った。
一夜明け会見
 昨日の亀田祭りの初陣をKO勝利できった三男・和毅に続き、2度目の防衛成功でお膳立てをした次男・大毅の後とあって、3階級制覇達成によって、ようやく長男としての威厳を保てた、と語る長男・興毅は、「3兄弟そろい組みだと、弟達の試合が気になって、試合前のアップの時間が少なくなった」という。
 観客動員数も11000人と大成功で幕を閉じた2010年の亀田3兄弟が、それぞれに来年の抱負を語った。
亀田3兄弟

 今はゆっくり休みたいと話す長男・興毅は、「バンタム級は強い選手が揃った激戦区。日本人初の3階級世界制覇を引っさげて、WBCとWBOの2冠王者モンティエルとドネアの試合の勝者と(自身が持つWBAのベルトを合わせた)3本のベルトの統一戦など、世界の強豪達の中に食い込んで、出来れば大舞台が待つアメリカで試合をしたい」と抱負を語った。来年の初戦は未定ながら、4月には試合がしたいと話した。
 WBA世界フライ級2度目の防衛に成功した次男・大毅は、「この階級では体が悲鳴を上げている。来年は、今の自分にあった上の階級で、もう一度一からスタートしたい」と話した。来年の初戦は、こちらも未定ながら、3月か4月に調整試合を挟み、チャンスがあれば世界に挑戦したい、と語った。
 長男・興毅からも亀田家の最終兵器らしく、一番強くなって欲しいと期待をされる三男の和毅は、来年2月に予定されているWBCユースの防衛戦を行った後、「チャンスがあればバンタム級で世界タイトルにも挑戦したい」と語った。
拡大写真
 3兄弟が大体同じ体格なので、3人がバンタム級王者を目指すのは現状困難なため、誰かひとりが減量苦を担当しないといけない、と苦笑いする3兄弟に、来年も多くの話題と戦利品を期待したい。