[早慶戦]2016.12.3
主将対決からの大逆転劇
いちょう並木の奥に会場がある
 神奈川の慶應義塾大学・日吉キャンパスでは3日、第60回早慶ボクシング定期戦が行われ、接戦が繰り広げられた。
会場の日吉記念館
 過去の通算戦績では早稲田が17勝38敗4分と大きくリード。さらに先月までの他競技の早慶戦でも早稲田の優勢が明白にある。しかしこのボクシングにおける過去10年では5勝5敗とイーブンで、さらには現在、早稲田大学が関東3部で慶應義塾大学が2部と慶應リードが見られている。
敵地で気合の早大勢
 決戦前には独自性の高い牽制合戦があった。慶應は部の元マネージャーでテレビ朝日の美人アナウンサーとして活躍する竹内由恵アナから応援メッセージをもらい、SNSで公開したと思えば、その12日後には、早稲田もマスコミへの強さを活かし、フジテレビのボクシング中継に携わるモデル・中村アンさんからの応戦メッセージで対抗。こののちの今日、戦いの火蓋が切って落とされた。
慶應挽回への主将対決
 試合はライトフライ級からミドル級までの1試合ずつ。4階級を制したほうが勝ちとなる。早稲田はインターハイで田中恒成、井上拓真を連破したことのある岩田翔吉が余裕を持って先勝。そのまま3連勝でいきなりリーチをかけた。しかし鍵となったのは、やはりライト級の主将対決か。田中和樹(慶)が淡海昇太(早)を破って持ちこたえると、慶應はそのまま最後のミドル級まで抑える3連勝で4対3。大逆転で2年ぶりの早慶戦勝利を収めた。会場には、両校の関係者のみならずライバル校の偵察ほか、純粋に競技を楽しみに来た観客も多く見られた。来年度は早稲田大学側での開催が予定されている。