[ニュース]2010.12.11
福島、現役に終止符…
左:大竹 右:福島
 "古豪"福島学(花形)の日本タイトル敗戦(今年8月)からの復帰戦が10日、後楽園ホールで行われた。福島は日本スーパーバンタム級7位・大竹秀典(金子)と復活を懸けて戦うも、大竹の体格を活かした接近戦に押し込まれ、左右フック・右クロスを打ち込まれる厳しいラウンドが続いた。そして6回終了時、自身の口から"棄権"を申し出、福島は"引退"を決めた。
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 試合後、リングに別れを告げた福島は、晴れやかな顔で会見に応じた。「悔いが無いと言ったら嘘になるが、花形ジムでなければここまで出来なかった。良い時間を過ごせました。会長ありがとうございました」と、恩師に頭を下げた。棄権については「ボクシングにバネが無くなった。しょうがない」と納得。最後に「やりきってスッキリした。第二の人生は家族のためにシッカリと生きたい。上(世界)を獲れなく悔いはあるが、自分の中では納得行くまで出来た。これだけやって来たんで、何でもやれる自信はある。52戦やっても(頭は)大丈夫!」と明るく話し、最後の会見を終えた。
晴れやかな顔の福島
 第25代日本スーパーバンタム級王者、第29代東洋太平洋スーパーバンタム級王者として日本ボクシング界に一時代を築いた福島は、今日、16年の現役生活にピリオドを打った。
リングイン
福島学(36歳):生涯戦績52戦36勝(20KO)12敗4分