14年10月にWBA暫定王座を獲得したノックアウトは、3度防衛後の今年6月にスーパー王者バイロン・ロハス(ニカラグア)との統一戦に勝利し正規王者に昇格。今回が5度目の防衛戦となる。155㎝と小柄だが体格差もお構いなしにプレスをかける好戦的な選手だ。戦績は13戦13勝(6KO)。

　14年5月の世界初挑戦から2年半ぶり、節目の30戦目で再挑戦のチャンスを掴んだサウスポーの小野は、全勝王者について「中間距離でも戦えるファイター。トータル的にも優れている」と警戒。敵地での厳しい戦いも予想されるが、4月にタイ・バンコクでノンタイトル戦を経験したことが強みになると話し、「熱さ対策を含めこれから強化を図っていく。前回の悔しさをバネに、2度もチャンスをくれた渡辺会長の恩に報いるためにも必ずモノにしたい」と意気込んだ。