[海外ニュース]2016.10.31
SW級戦はキャンセル
 11月5日にドイツのポツダムで行われる予定だったWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者ジャック・クルカイ(31=エクアドル/独)対1位デメトリアス・アンドレイド(28=米)が、挑戦者側が期限までに契約書にサインしなかったとして試合そのものがキャンセルになった。
 もともとクルカイはリアム・ウィリアムス(英)を相手に3度目の防衛戦を計画していたが、WBAからアンドレイドとの試合が課されたため方向転換。8月には指名試合の興行権入札が行われ、クルカイ側のサウアランド・イベントが落札。試合は11月5日にポツダムで行われることが確定した。しかし、アンドレイド陣営は9月にWBO王者になったサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)や、眼疾のため防衛戦を延期したWBC王者ジャーモール・チャーロ(米)が王座を返上することを当て込んでか、これらの団体の王座に関しても並行して交渉を続けてきたと伝えられる。クルカイ戦の契約期限は試合15日前まで延長されたが、それでもアンドレイド側はサインしなかった。先週、挑戦者側は期限が過ぎてから慌ててサインしたがWBAとプロモーターは認めず、試合はキャンセルとなった。アンドレイドはWBO王者だった2年前にはビジネス面の摩擦から活動が不活発になり王座を剥奪された過去がある。それを機に新チームに鞍替えしたはずだが、またもリング外で“敗北”を喫することになってしまった。