[海外ニュース]2016.10.6
渦中のシュトルムが王座返上
フェリックス・シュトルム
 WBA世界スーパーミドル級スーパー王者のフェリックス・シュトルム(37=独)が、保持する王座を返上することを決めた。マネージャーが明かしたもので、ドーピング違反に対する追及の目をそらす狙いがあるのではないかともみられている。
フェリックス・シュトルム
 ミドル級で4度の戴冠実績を持つシュトルムは今年2月にスーパーミドル級スーパー王者のフェドル・チュディノフ(露)に勝って2階級制覇を達成した。しかし、試合後のドーピング検査でAサンプル尿から筋肉増強剤アナボリック・ステロイドの成分が検出され、王座剥奪は時間の問題とされてきた。禁止薬物の使用が確認された場合、ドイツでは懲役刑を科される可能性もあるためか、シュトルムは両親の故郷であるボスニア・ヘルツェゴビナに移っているといわれる。来週12日にはBサンプルの結果が出る予定になっている。他国への移動と王座返上は、Bサンプルも陽性であることを前提にしての行動ではないかといううがつた見方がさられている。