[公開練習]2016.8.30
16連勝中のタイの強豪が怪物の首を狙う
ペッチバンゴーン・ゴーキャットジム(タイ)
 9月4日(日)に神奈川・スカイアリーナ座間で開催されるWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者の井上尚弥(23=大橋)に挑戦する同級1位ペッチバンゴーン・ゴーキャットジム(31=タイ)が30日、横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。試合の模様は当日夜7時00分からフジテレビ系列で放送される。
昨日、来日した
 練習前に行われた会見では終始落ち着いた様子を見せたペッチバンボーン。「井上は日本にとってスーパースター。そんなチャンピオンと戦えるのはうれしい。各ラウンドごとにしっかり対応したい」と静かに闘志を燃やした。
大金より名声がほしい
 2014年9月に井上が対戦したサマートレック・ゴーキャットジム戦では(井上の11回TKO勝ち)セコンドに就いていたというペッチバンゴーンは「当時はちょっと敵わないと思ったが、今は50:50まで自信をつけた。ボディブローと右ストレートに気を付けて、得意の左フックで全力で挑む」と13歳でムエタイを始めて格闘技人生最大のチャンスに目を輝かせた。
パッキャオとも拳を交えたチャッチャイ氏
 2ヶ月前からペッチバンゴーンをコーチしているという元世界WBCフライ級王者でかつてユーリ・アルバチャコフ(協栄)からタイトルを奪ったチャッチャイ・サーサクン氏は「彼は気持ちが強くクレバーで、こちらのアドバイスをすぐに修正してくるのが素晴らしい。パンチの出し方を変えてきた。井上とはスタイルが似ているのでどうやってチャンスを作るかが重要になってくる」と番狂わせを起こすと明言した。
体調も万全
 会見後に行われた練習ではミット打ちを3ラウンド。軽めの調整で7~8割の力でパンチを打ち込んでいたが、時折放つ威力のあるワンツー・左フックには警戒が必要そうだ。さらに2ラウンドのサンドバッグ打ちを披露し、約30分ほどで練習を切り上げた。