[ニュース]2010.11.14
海外の試合結果②
ヘイが3回TKOでV2
 WBA世界ヘビー級王者デビッド・ヘイ(英)は13日(日本時間14日)、英国マンチェスターでオードリー・ハリソン(英)を相手に2度目の防衛戦を行い、3回1分53秒TKO勝ちを収めた。
 この両者はアマチュア時代の99年、米国ヒューストンで開催された世界選手権の英国チームメートだったが、今回の試合に際しては激しい舌戦を展開。賭け率は8対1でヘイが圧倒的有利と見られていたが、打たれ脆さもあるため大型サウスポーのハリソンにもチャンスがあると見られていた。
 試合は1回、2回と静かな展開。左構えから右ジャブを繰り出して距離をとろうとするハリソンに対し、ヘイは飛び込む機会を慎重に探ったため場内からはブーイングも出たほどだった。3回、試合は一気に決着。ヘイが右を多用して切り込み、左右の強打をヒットするとハリソンがダウン。立ったもののダメージは深刻で続行が危ぶまれたが、ルイス・パボン・レフェリーは試合再開の判断を下した。直後、ヘイが連打をまとめると今度はレフェリーが試合をストップした。
 26戦25勝(23KO)1敗にレコードを伸ばしたヘイは「次はクリチコ兄弟だ。ハリソンと同じような結果になるはずさ」とWBC、IBF、WBO王座を保持する兄弟を挑発した。敗れたハリソンは32戦27勝(20KO)5敗。
 英国人同士の世界ヘビー級タイトルマッチは今回が4度目のことだったが、いずれも王者が勝利を収めている。