石本は古橋との日本タイトル前哨戦後に久我勇作(ワタナベ)と空位の王座を争い、打撃戦を制し戴冠。今年4月のチャンピオンカーニバルでは指名挑戦者の藤原陽介(ドリーム)から2度のダウンを奪い、大差判定勝ちで初防衛に成功した。10月で35歳を迎えるが、現在世界ランクもWBO同級6位につけ虎視眈々と世界挑戦を狙う。

　一方、古橋は今回が2度目の日本王座挑戦。昨年4月のチャンピオンカーニバルで前王者の小國以載(角海老宝石)に挑むと、果敢に攻め確かな手応えを掴むも僅かに届かずドロー。王座奪取に失敗し涙を飲んだ。その後、8月の再起戦で石本と対戦し、激闘を繰り広げるも小差で敗退。サバイバルマッチを制した石本が王座へのチャンスを掴んだ。3月には新鋭の渡辺大介(ワタナベ)に不覚を取り3連敗した古橋だが、ランキングは圏内に踏みとどまり、6月の試合で鈴木鹿平(E&Jカシアス)を8回TKOで退け再起に成功した。