[リオ五輪]2016.8.10
成松大介2回戦速報
左:バルデラス 右:成松
 リオ五輪ボクシング競技では、日本時間の9日23時15分ごろ、男子ライト級の成松大介(自衛隊体育学校)がカルロス・バルデラス(米国)との2回戦に臨んだ。バルデラスは成松が1回戦で破ったルイス・カブレラ(ベネズエラ)に昨年の米大陸競技大会で負けた経験の浅い選手だったが、はたして結果は?
アッパーでブロックを崩すバルデラス
 成松への声援も確かにあったが、それをかき消す勢いのUSAコールをバルデラスの応援団がつくった会場リオセントロ。五輪前の実績ならば、成松有利だったはずだが、1回戦で強豪ベリク・アブドラクマノフ(カザフスタン)を破っていることからもわかるとおり、19歳のバルデラスはこの五輪への調整で確かな進化を見せていた。
 それでも1回戦以上にエンジンのかかりが早かった成松のボディ攻撃に2回、3回を成松が猛追する期待は多いにあった。
 ところがバルデラスは失速するどころか、成松のコンビネーションの隙間を縫うように力強い右ストレートを当て、逆に成松のプレスを弱めさせた。
悔しい!成松2回戦で退く
 これで精神的にも優位に立ったバルデラスは、最終回の激しい打ち合いでも分のいい展開に持ち込み、ユナニマス判定でポイント勝ち。採点は初回を成松につけた1者のみ29対28、他の2者は30対27のフルマークでバルデラスを支持していた。
右から2番目が開会式での森坂
 明日の日本時間23時からの部では、もう一人のボクシング代表であるバンタム級の森坂嵐(東京農業大)が登場。欧州の獰猛なアタッカーの アラム・アバギャン(アルメニア)と対戦する。