[試合後談話]2016.8.7
激戦!エディオンアリーナ
左:仁平 右:奥本
 この日、大阪では3興行が開催。エディオンアリーナ大阪・第2競技場で行われた「CRASH BOXING.7」のメインイベントは53.0kg契約8回戦、日本スーパーフライ級5位の奥本貴之(24=Gツダ)と仁平宗忍(22=ワタナベ)が対戦した。
再起戦を飾った奥本
 サウスポー奥本は初回からスピードを生かし左アッパーペースを握ると2ラウンド、仁平の打ち終わりに左カウンターを合わせて痛烈なダウンを奪った。ダメージを残し立ち上がった仁平に怒涛の連打を浴びせるとレフェリーが試合を終わらせた。
倒したパンチは手応えがなかった
 衝撃のKO劇に奥本は「前日に初めて相手の映像を観て苦戦を覚悟した。こんなに早く倒せると思っていなかったのでビックリしている」と驚きの表情。綺麗な顔で試合を終えたのは久しぶりだという奥本は「チャンスがきたらいつでもタイトルに挑戦したい!」とベルト獲得に闘志を燃やした。
左:矢田 右:カエオモーラコット
 セミファイナルでは8連勝中と好調をキープしている日本ウェルター級3位の矢田良太(26=Gツダ)が登場。ウェルター級8回戦でカエオモーラコット・サックアムヌウオ(タイ)と対戦した。初回から重厚なプレスをかけ、上下にコンビネーションを散らした矢田は3ラウンドにコーナーに詰めて連打するとカエオモーラコットはたまらずダウン。レフェリーが割って試合を止めた。
いつでもタイトル戦をしたいと矢田
 圧勝で試合を終えた矢田は「相手は右利きと聞いていたのだが、サウスポーできたから面を食らった。ただ冷静にボディから攻めていけば倒せると思った」と会心の笑み。順調にKO勝ちを伸ばしていく"浪速のターミネーター"は「日本でも東洋でも次にでも挑戦したい」と目を輝かせた。
試合前は緊張した
 第5試合では女子48.0kg契約4回戦、注目の現役女子高校生ボクサーの小村楓香(19=Gツダ)が長井香織(26=明石)を相手にデビュー戦を行った。開始からワンツーの連打で攻勢をかけた小村は距離を取りたい長井に積極的に手数を出し、最後までペースを譲らず判定勝ちでプロ初戦を飾った。
 初勝利の喜びにうれしさを隠し切れない小村は控室で号泣。落ち着いてから会見に臨んだ。「倒そうとし過ぎて相手を見過ぎてしまった。本当はKOしたかったが勝つことができてホッとしている」と感想を口にすると再び涙が溢れてきた。試合中は無我夢中だったという小村は「ボクシングは私のすべて。夢である世界に向けて一戦一戦しっかり勝っていきたい」と抱負を語った。