[ニュース]2016.7.21
和氣慎吾は頬骨骨折
グスマンの左が痛めた頬にヒット
20日、エディオンアリーナ大阪で行われたIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦に敗れた和氣慎吾(29=古口)は、試合後病院に直行。21日にブログを更新し、頬骨亀裂骨折と肋骨を痛めたことを明かした。
4度のダウンを喫した
 和氣は序盤、同級2位ジョナタン・グスマン (27=ドミニカ共和国)のラフファイトに巻き込まれ、バッティングにより右頬を負傷。直後の攻撃で膝を落としてしまい、不運にもこれがダウンと判断された。これで早い回で主導権を握る青写真が崩れた和氣は、21戦21KO無敗と脅威のKO率を誇るグスマンの圧力と手数に押され、前半までに4度のダウンを喫した。
懸命な追い上げも
 徐々に右目が塞がり劣勢の和氣は、後半に入ると捨て身の打撃でグスマンに左ストレートを当てるが、右の返しに繋がらずチャンスを作ることが出来ない。それでもワンツーでグスマンの左目下を腫らせるなど懸命に追い上げを図ったが、終盤は視界不良によりパンチが空を切る場面が増えてしまい、11回に入り続行を危険と判断したレフェリーにより終止符が打たれた。
世界は届かず
 和氣はキャンバスに崩れ落ち号泣したが、王座を獲得したグスマンを称えることは忘れなかった。
今何を思うのか
 デビューから10年。紆余曲折を乗り越え、人生を懸けて臨んだ晴れの舞台は失敗に終わり、一夜明けた21日に29歳の誕生日を迎えた和氣。ブログでは応援の感謝とともに「怪我が直るまで休む」と綴っている。