[試合後談話]2016.7.20
大阪、夏の陣。
山本隆寛(井岡)のボディ
 ダブル世界戦のアンダーカードも充実していると注目を集めた20日のエディオンアリーナ大阪。日本スーパーウェルター級タイトル戦は、中部期待の星、丸木凌介(天熊丸木)が野中悠樹(井岡弘樹ジム)に挑んだ。東洋太平洋バンタム級タイトル3度では、チャンピオン山本隆寛(井岡)がフィリピンの実力者、レックス・ワオの挑戦を受けた。
山本隆寛(井岡)
 終わってみれば格の違いを見せつけた山本隆寛の完勝。左からボディでフィリピンの実力者、レックス・ワオを沈めた。控え室に戻ったチャンピオンは「ボディが全てでした。左を組み立ててやりたかったんですけど、ちょっとできなかったですね。また、練習頑張ります」と早く終わった試合を振り返った。
レックス・ワオ
 一方、敗れたワオは「ベリーストロング、パンチは強いし、スピードも、あった。胃が痛い…」と左脇腹をさすった。
日本スーパーウェルター級タイトル戦
 経験の差が出たスーパーウェルター級日本タイトルマッチ。チャンピオン野中悠樹が丸木凌介にボクシングをさせずに判定で防衛成功。
野中悠樹(井岡弘樹ジム)
 「実は3週間前に右足の剥離骨折したり、筋トレしていて僧帽筋を痛めたり全然練習できないときもあったなか、自分のボクシングを前半できたことはまずまずでした。まあまあ、合格点の試合でした」。世界へと目標を向ける一方で、着実に防衛を重ねる野中悠樹の今後に注目したい。
野中悠樹(井岡弘樹ジム)と丸木凌介(天熊丸木)
 「やりたいこと全てやらせてもらえませんでした。スタミナだけでは勝てないことが勉強になりました。テクニックをつけないと…」。キャリアの差を感じた様子の丸木凌介の飛躍も期待したい。