[試合後談話]2016.6.4
ランカー対決を制したのは?
末吉の右が炸裂
 4日(土)後楽園ホールで開催された「第550回ダイナミックグローブ」のセミファイナル、132ポンド契約8回戦で日本スーパーフェザー級9位の江藤伸悟(26=白井・具志堅)と同級14位末吉大(25=帝拳)が拳を交えた。
採点の難しい展開となった
 ジャブの差し合いでスタートした試合は、江藤がプレスをかけてワンツーを放てば、末吉は相手の打ち終わりに右ストレートで迎え撃つ。激しいペース争いが続いたが中盤以降、手数が減った江藤に対し、末吉の的確なジャブが顔面を捉えた。思うように懐に入ることができない江藤だったが7ラウンドにワンツーで末吉のバランスを崩し反撃。勝負は判定へと持ち込まれたが、末吉が2~4ポイント差で勝利した。
練習の成果が出せなかった
 末吉は、「これまでで一番強い相手だったが、自身もっとできると思っていた。練習でやってきたことが出せていない。待ちのボクシングになってしまった」と9連勝にも納得のいかない様子。「気持ちの弱さがあるので、もっと積極的に攻めて実力を出せるようにしていきたい」と浮かれることなく精進すると話した。
後半、巻き返しただけに…
 一方、昨年12月のOPBF王座挑戦から連敗となった江藤は「前半に相手を見過ぎてしまった。アグレッシブに試合をするという課題を克服することができなかった」。「相手の距離が遠く感じたが、もっとしつこく出るべきだった。頭ではわかっているのですが…難しいですね」と思うようなボクシングができない自分の姿に悔しさを滲ませた。